AED販売メーカーによる使い方の違いについて

AEDのメーカーは日本では現在6社あり、17機種が販売されてきました。
(※2013年5月現在販売終了分も含む)

下の写真はその一部ですが、案外種類が多い事に驚かれる方も沢山
いらっしゃいます。

AEDの種類
AEDの種類

世界には、さらに数多くのAEDがありますが、日本でAEDを販売するには、
厚生労働省の認可が必要です。

販売されているものは厚生労働省の認可済みのものという事になりますので、
現在日本で販売されているAEDはすべて、基本的な機能は必要水準で満たしていると
いう事になります。

それぞれのAEDによって特徴はありますが、基本的には使用方法は同じで、
電源ボタンを押して、ガイダンスに従う、という流れになっています。

*心電図が表示されるディスプレイがついているかいないかという違いや、
電気ショックの電気量の強さの違い、電池のもつ年数など、物理的な
所では違いがあります。

メーカーや機種が違うと見た目は大きく変わってきますが、
使い方は大きくは変わらないので、消防等の講習でAEDの使い方を習えば、
その場で使ったAEDと違う機種であっても、
基本的には同じように使用することができる、と考えて頂いて問題ないかと思います。

AEDの販売価格の違いについて

メーカーによって、AEDの販売価格に差異がありますが、
この差異は、性能の違いというよりは、コストの違いによって生じている
というのが現状ではないかと感じています。

見た目の違いはありますが、AEDは基本的には、心停止状態を感知する機能と、
電気ショックを与える機能が根幹であり、その他のところについては
付属的な要素で、コストに大きな影響を与えないように感じられるからです。

例えば自動車でも、現在は色々な機能がついてきたりしますが、価格の大半を
決めるのは、エンジンなどの主要機能の部分であるのではないかと思っています。
さらにAEDの場合は、例えば車のように、軽自動車もあれば、スーパーカーもある、
というような、凄まじい性能差は見受けられません。
どのAEDも、同じ生産地で同じ労働力を使って生産すれば、
原価はさほど変わらないのではないかと感じます。

また、厚生労働省の厳しい認可が必要なAEDという商品においては、
手抜き生産はできませんので、素材や機能のグレードを落としてコストを下げる、
という方法は取りえません。

以上の事から、AEDの販売価格の違いは、生産地や物流コストなど、メーカー固有の
生産・販売事情によってくるのではないかと思っています。

OEMで販売されている商品もありますが、AEDもメーカーによって生産地が違いますし、
販売の際の物流の仕組みも違います。
車で言えば、トヨタは世界最高水準の車を生産していますが、同時に
徹底的な原価管理をして生産コストを1円でも安くすることで、価格にも競争力を
もっています。
同様に、AEDの販売価格の差も、生産コスト・流通コストを下げる努力の差と
考えることができるのではないかと考えております。

このような視点からAEDの販売業者を比較してみるのも良いのではないかと思っております。

まとめ

AEDは認可を受けたものしか販売されていないため、低価格のモデルも安かろう悪かろう
では無い。