日本のAED普及に1役かった医療機器のリーディングカンパニー
フィリップスは言わずとしれた世界的な電気機器メーカーで、医療機器の生産にも強みのある会社です。AEDについても世界100カ国以上に出荷しているなど、世界的なシェアをもっています。日本においてもAEDが普及し始めた初期から販売を開始しており、日本光電と日本のAEDのシェアを2分するような形で、大きなシェアを誇ってきました。最近は減速気味ですが、AEDというとフィリップスのHS1を思い浮かべる人も多いのではないかと思う程、フィリップスのAEDは日本でも普及しています。
ハートスタートhs1+の製品情報
引用元:フィリップス公式HP
(https://www.philips.co.jp/healthcare/
consumer/aed/products)
重さ | 1.5kg(パッド、バッテリパックを含む) | サイズ(mm) | 幅210×高さ72×奥行190 |
保証/耐用年数 | 5年/7年 | 防塵・耐水性能 | IP21 |
使用環境条件 | 0℃~50℃ | 液晶モニタ | なし |
小児対応 | 別売の小児用電極パッドが必要。使用時にはデフォルトで接続してある成人用パッドと小児用パッドを付け替えて使用。 | ||
消耗品の期限の監視 | AEDによる電極パッド、バッテリーの期限の監視はなし。 | ||
遠隔監視 | 有償で対応可能 | ||
操作方法(電源の入れ方) | 緑のハンドルを引くと、電源が入り音声メッセージが流れる。ガイダンスに従って使用。 | ||
セルフテスト | 毎日自動的に実行 | ||
総評 | HS1+は、日本で非常に普及したHS1を日本向けにモデルチェンジしたAEDです。HS1は日本でかなり普及したAEDなので、この機種で使い方講習を受けた人も多いと思われ、使い方が分かりやすいというメリットがあるかと思います。 ただし防塵防水性能がIP21と低く屋外での利用に向かなかったり、小児への使用が想定される場合は小児用電極パッドが必要になるので小児用パッド分コストと管理工数がかかるといったデメリットがあります。 HS1を既に導入している場合、買い替え時にHS+にする、というパターンだと、お馴染みのAEDで使い方を迷わないというメリットがあるかと思います。 |
ハートスタートhs1+の価格について
本体価格 | 340,000円(税込み) | ||
消耗品価格 | バッテリパック : 44,000円(待機寿命:4年) 電極パッド : 10,000円(使用期限:製造から30ヶ月) 小児用パッド : 22,000円(使用期限:製造から30ヶ月) ※電極パッドは製造されてから出荷され、手元に届くまでに数ヶ月かかる事が通常です。使用可能期間は、手元に届いてから約2年間が一般的です。 | ||
保証期間使用時の消耗品合計金額 | 5年間(保証期間)で計算 ・バッテリーパック : 44,000円 × 1回 = 44,000円 ・使い捨てパッド : 10,000円 × 2回 = 20,000円 消耗品費用合計 : 45,800円(バッテリ1回の交換とパッド2回の交換) | ||
耐用年数使用時の消耗品合計金額 | 7年間(耐用年数)で計算 ・バッテリーパック : 44,000円 × 1回 = 44,000円 ・使い捨てパッド : 10,000円 × 3回 = 30,000円 消耗品費用合計 : 74,000円(バッテリ1回の交換とパッド3回の交換) | ||
総評 | 標準的な価格設定かと思います。小児用パッドを別途購入すると割高になるので、小児への利用が想定される場合は別の機種を選択したほうが割安です。 |